面白くなりたい麦笑いの七味

だらけきった思考

面白くなりたい 笑い・アイデアの道しるべ(3)

④連想した概念の結合(反対概念、類似別概念からの連想など)

 反対概念

 はい。僕が一番好きな考え方がこれです。反対概念とは一体どういうことなのか。金曜日のナイナイの作品を見て解説します。

ELT伊藤が出した唯一の大声産声説

ELT伊藤は声が小さい→逆に大声がでてしまう状況はいつなのか→生まれた時はさすがに皆大声  

・「いらない何も、捨ててしまおう」って歌うラブファントムなB’z稲葉も伊勢丹の紙袋だけはとっておいてる説

→「全部捨てる」って言ってるけど逆に取っておいてるものは何かないか→ブランドとか高級百貨店の袋、おかんよくきれいに取っておいて使ってたなあ→もう少し具体的に伊勢丹って限定してみよう

 反対概念から考えるとは、以上の様に言葉を逆にして、その具体例の連想から面白さを作ることで、いわゆるギャップです。本例では、文中に登場する名詞「小声」⇔「大声」、動詞「捨てる」⇔「取っておく」という分かりやすい対象で反対思考を行いましたが、程度や言葉の雰囲気などでも利用できます。

 

 まず程度の例を挙げましょう。

・「房総の紅サソリ」ことレディース総長のアタイはめちゃ悪い不良の女。お母さんに用意してもらったご飯をきれいに食べず、何粒も残して台所まで持っていき水に付けない。

→不良という言葉からは「夜の校舎、窓ガラス、壊して回った」的な尾崎顔負けの程度の強い悪事が予想される→逆にほんのちょっとのかわいい悪事を考える→中学生男子とかが母親に注意されてそうな事→家で食べたご飯、水に浸けないとカピカピになって洗うのが大変になるな。不良が母親のことババアとかじゃなくてお母さんって呼んでたら面白いし、ご飯後ちゃんとお椀を台所まで持っていってたら、かわいさが倍増するかも。

 次に言葉の雰囲気の例です。ファミ通町内会という笑いの高みから例を挙げてみます。

・監禁と軟禁の違いは?3時のおやつがついてるかどうか

→軟禁は精神的に逃げられないことで、身体が鎖とかで繋がれて物理的にも逃げられない監禁より程度が軽い→そもそも監禁軟禁はすごく重苦しいワード。それを逆に軽くかわいい雰囲気の言葉で説明したら面白くなるかも

 類似別概念 

 続いて同じくくりにある別の概念を結合してみる手法です。よく分からないと思うので早速例を見ます。今回は大喜利で。お題は「こんなジェイソンは嫌だ」です。まずジェイソンの見た目やイメージを言語化してみましょう。

  ジェイソンといえば・・チェーンソー、殺人鬼、大柄で筋肉質な男、  怖い  小さな穴がいくつか空いてるマスクつけてる 13日の金曜日   

これくらいにしておいて、例えば今回は「大柄な男」や「怖い」という所に注目しそこから同じ種類の別の概念を掛け合わせます。

 男→女子、お父さん  怖い→優しい、まじめ 

・ジェイソン×女子→マスクかと思いきや美顔パック、プラダのチェーンソー持ってる

・×お父さん→13日の金曜日が子供の授業参観だったから有給とる

 ・×優しい→風船が木に引っ掛かって泣いてる女の子のために、チェーンソーで木切ってあげとる

・×まじめ→休日はチェーンソーのお手入れ

 どうでしょうか。連想の結合ですから③の連想・妄想でも述べたように普段からあるあるを集めるのが大事です。映画やドラマのあるある、感情が生まれる場面(恥ずかしい、悲しい経験など)、JK・おかん・不良・ニートっぽいあるあるを意識して集めましょう。

 

⑤論理性のない思い付き、ガキ使トークの様な嘘と適当

 この観点に関しては完全に才能だと思ってます。ネプチューンのホリケンさんの思考がこの観点に当てはまります。例えば、いっぽんグランプリで「魔法使いが覚えたけど、結局使わない魔法とは?」というお題がありました。ホリケンさんの答えは「指を鳴らすと空からきざみのりが降ってくる」、「音に合わせて腋毛が踊る」「ふけがパルメザンチーズになる」みたいなものだったと記憶してます。普通は生活する上でのあるあるみたいなものから考えると思うんですが、全く思考回路が読めません(笑)

 さて2つ目の例は、ガキの使いのフリートークでのダウンタウン松本さんの思考法。このコーナーは、視聴者からの無茶ぶりお便りにアドリブで松本さんがノって、それを横で浜田さんが掘り下げていくというものです。例えば、「ハワイと言えばカメハメハ大王ですが、彼は具体的に何をした人ですか?」ときます。その瞬間、松本さんの頭は3回転半ひねりはしてるでしょう。意味の分からない返答が以下の様なものです。

 

松本「カメハメハ大王は大食いチャンピオンなんです。あいつは4キロのあっつあつのカメハメハを水無しで食べたらしいで。なかなかいないよ。水なしやで?」

浜田「具体的にカメハメハはなんなん?」

松本「まあ漁に出ると親子のカメハメハがいるじゃないですか。そんでカメハメハが子メハメハを抱いてるのよ。ああ、今度なんかポッキーの新しい味でもカメハメハ味ゆうのが出るらしいけどね。」

 

 意味が分かりません。めちゃくちゃおもろいですが、論理がない分、一歩間違えればお客さんに全く伝わらず、凄まじい空気になりそう。。

⑥面白い言葉、言葉遊び(付け加え、ダジャレやなぞかけなど)

 名前を忘れてしまったんですが、ダジャレや言葉の付け加えによる言葉遊びを淡々と言っていくコンビのネタを見てみます。

 ・核家族になろうよ→一緒に住めや  

 ・風の谷ナウ→つぶやくな  

 ・カールじいさんの空飛ぶイェーイ→楽しそうやな 

 ・ハリーポッターとアズカバンの囚人と僕とオカンと時々オトン

                →バスケでもすんの? 

 ・アバター、部活やめるってよ

   →え?アバターいなくなったら誰がピッチャーやんだよ 

 ・ルパン賛成派→ぼく反対派。ディベートを始めます  

 

さあ続いて謎かけや上手い事いうパターンです。千原ジュニアさんとかは上手い事いうのめちゃ得意ですよね。常に連想脳を働かせてるんでしょう。

 ・ウォシュレットがとまらない

   →とうとう(TOTO)やばいな、アーナルほどね 

 ・おならの後→こんなの屁でもないわ、おれがこの空気を変えといた  

 ・サザエ、夜はマグロ 

なんでだろう。最後の最後に下ネタが続いてしまった。

以上、3回に渡って、「面白い」を考えるための大まかな思考タイプについて書いてきました。天丼や、ノリツッコミなどまだまだ語り足りないことがありますので、いつか書こうと思ってます‼ こんなくだらない文章読んで頂きありがとうございました~~~